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日本における野生植物の危機

Japanese plants

日本の維管束植物のレッドリストは1997年に公表、2000年にレッドデータブックとして出版されています。その為の調査は、1993年より日本植物分類学会に依頼して実施されました。日本産野生維管束植物は約7,000とされるが、うち2,100種(種、亜種、及び変種)を対象とし、調査協力者(全国で約400人)に調査を依頼しました。調査協力者所有の既存データ等(個人の長年にわたる貴重なデータをボランタリーで提供)を活用しつつ、種毎に現存個体数及び減少率をメッシュ情報として収集、整理し、評価を行いました。

結果として1997年に公表されたリストは、日本の野生植物の置かれた厳しい状況を如実に浮き彫りにするものでした。既に20種が絶滅し、5種が野生絶滅し、日本産維管束植物の約24%に当たる1,665種に絶滅のおそれがあると判定されました。その内訳は、絶滅危惧Ⅰ類1044、Ⅱ類621、さらに準絶滅危惧として145、情報不足が52でした。

減少要因の上位4つは、開発行為、園芸採取、自然遷移及び森林伐採でした。自然遷移は草原や二次林の利用形態の変化(肥料や薪炭の為の伝統的な利用形態としての下草刈りや定期的な伐採の減退)によるものです。

種の保存法は1993年より施行されています。同法に基づく希少野生動植物種(採取が禁止される)として、植物では19種指定されています。これら19種のうち、12種については繁殖の促進、生育地の整備その他指定種の保存を図るための事業である保護増殖事業が実施されています。環境省は、これまでの取組みに加え、さらに植物園協会や在野を含む研究者からも協力を依頼して、生物多様性の根幹部分である植物の保全に取り組んでいきたいと考えています。なお、改訂版レッドリストについては2006年内の公開をめざし作業を進めています。

BGCI (2005) Cuttings, Vol.2 (1) 2

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