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日本 > 小笠原諸島の野生植物種の復元
小笠原諸島の野生植物種の復元東京大学付属植物園による小笠原諸島固有の絶滅危惧植物種の植え戻し活動父島と母島に代表される小笠原諸島は、東京から約1,000キロメートル離れた太平洋に浮かびます。ここにはおよそ400種の維管束植物が生育し、その中の150種余りが固有種です。日本のレッドリストには、そのうちの2種が絶滅、45種が絶滅危惧IA類、32種が絶滅危惧IB類にリストされています。 1983年、東京大学付属植物園では、小笠原諸島の絶滅危惧種12種について自生地における植生を回復させるための復元植栽を目的に、これらの種の栽培下における保全事業を開始しました。これらの種の一例には、当時、野生では父島に一株だけが残るとされたムニンノボタン(Melastoma tetramerum)があります。植物園では、野生株からの挿し木や同系交配で得られた種子を利用して個体数を増やししました。しかし1995年にはその野生株が枯れ、その後は、残った若苗からの種子による増殖が行われました。それらを利用して父島での植え戻し作業が続けられて10年、今では約300株が野生で生育しているとのことです。母島の固有種であるムニンツツジ(Rhododendro nboninense)は、もう一つの成功例です。 今日、東京大学付属植物園では、およそ90種の小笠原諸島固有植物を栽培下で保全しています。自生地における自然植生の回復、あるいは少なくても個々が小笠原で生存するために、それらの多くは今でも助けを求めているのです。 BGCI (2005) Cuttings, Vol.2 (1) 8 |