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ミャンマーにおける野生植物の保全活動

ミャンマーは日本の約1.8倍の広大な国土をもち、南はアンダマン海に面する半島部から北は標高5881mの万年雪を冠するカカボラジ山まで、実に多種多様な気候帯が存在するためアジア屈指の植物が多様な地域として知られています。しかし、植物相の解析研究では、アジアで最も遅れている地域です。一方で盗伐や焼畑による植物資源の消失が懸念されています。

高知県立牧野植物園ではミャンマーの植物多様性研究をミャンマー林業省野生生物保護局との共同研究で進めています。植物の保全活動のためには、その国に存在する植物種の全容を明らかにすることが重要です。現在、全国に38カ所あるミャンマーの自然保護地域内の植物多様性解析調査のため毎年3回ほどの探検隊を出して標本資料の収集を実施しており、国立公園内の植物種のチェックリスト化や分布状況の調査を進めています。

中西部の町メイミョーには、国立カンダウジーガーデンがあります。ここには国中から収集されたランの野生種が保存されていますが、今後資金面での援助が必要でしょう。さらに、植物資源の情報センターとして、将来的には国内に標本館を設立し、フロラ研究や植物保全活動の情報センターとする必要があり、そのためには人材育成も急務です。牧野植物園はそれらを援助する方針でフロラ計画を進めています。

BGCI (2005) Cuttings, Vol.2 (1)4

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